「特別塗装機」強化月間な今月ですが、正確にはいわゆる「特別塗装」ではないけれど、ある意味特別なヒコーキをもってきました。
日本エアシステム(JAS)が1996年から導入したMD-90です。JASはこのMD-90を導入する際に、映画監督として世界的に有名な黒澤明監督に、この機材にマーキングする7種類の虹のデザインを依頼しました。このデザインは、その1号機にあたります。ちっちゃいもん倶楽部ヒコーキ部内に存在する特務機関
チーム・マロとしては、11機目にあたるマロ拾号機です。
MD-90は、低騒音、低燃費、低公害を売りものにしたヒコーキで、JASも使っていた大ヒット小型ジェット機、DC-9の後継機に当たります。JASはこの機体の導入にあたり、JASのコーポレイト・カラーである7つの虹を纏った7色の翼を、黒澤監督自身の作品のイメージに重ねたそうです。MD-90がJASの
「七人の侍」として活躍してほしいという願いを込めて。
そんなわけで、1996年からの導入の際には結構話題になったようです。当時そんなにヒコーキには興味なかったけど、新聞に一ページの広告でこの七つの虹色ヒコーキをJASが宣伝してたの覚えています。
モデルになったヒコーキは、一号機のデザインが示すようにJASが16機導入したMD-90の1号機にあたり、1996年4月から飛び始めています。
このJASのモデル、ディスプレイスタンド付きで7種類しっかり出ていたようです。ただ、自分がコレクターになったのはもうほとんど売り切れてしまって店頭にも出回らなくなっていた頃で、それでもなんとか見つけてゲットしました(2年くらい前)。全部揃える財力もないし、中途半端に売れ残りの2,3機そろえるより、これはって1機だけ記念に買うことを選びました。とはいえ、kぉの1号機のデザインが一番気に入ってたので、うまく手に入ってラッキーでした。
そんな個人的な話はさておき。
JASのその後の展開を考えると、「七人の侍」を願ったJASの思いが届いた気はあまりしないのですが、「虹」(JAS)から「アーク」(JAL)に衣替えしたMD-90たちは日本の地方路線の翼としてがんばっています。(写真は同型機のJA004D(@宮崎空港)。ちなみにJA004Dは7号機デザインでした。)